医院紹介

オーラルメディシンとは、虫歯や歯周病といった歯科の一般的な疾患だけでなく口腔がんや様々な口内炎・粘膜炎などを外用薬や内服薬で治療する内科的アプローチ(口腔内科)、そして口腔外科との連携、全身の病気の一症状として発現する口腔疾患を医科と連携して治療にあたるなど包括的診断、治療を行っていく口腔医学です。

  1. 医院コンセプト

    治療だけではなく相談にのってもらいたいと思える医療を。

  2. 院長紹介

    院長 : 岡村泰斗 (おかむら たいと)

  3. アクセス

    田園都市線・大井町線二子玉川駅 徒歩8分

当院が紹介されました!

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2024.01.09 更新

2023.10.30 更新

口内炎-物理的な刺激や全身性など原因はさまざま-

口内炎とは

頬や唇の内側、舌、歯茎に発生する炎症性疾患です。
原因はさまざまで口の中を噛むことや、欠けた歯による物理的な剌激によるもの,金属のかぶせ物によるアレルギー反応もあります。また体全体が由来するものでは免疫力低下やストレスのほか、 服用する薬の副作用により発症することも。 ほとんどは痛みも軽く1週問程度で治癒に向かいますが、 中には重篤な疾患が隠れていることもあり注意が必要です。

適切な診断と治療が大切長引くときには放置せず専門科の受診を

なぜ口内炎が発症するのでしょうか?

口腔粘膜への物理的な刺激や全身性の疾患のほか、食べ物や金属アレルギ—など原因は実にさまざまです。例えば降圧剤や抗てんかん薬などの薬剤の副作用で発症するケースや花粉症の人が特定の野菜や果物を食べた後、食べ物が直接触れた唇や舌、喉にかゆみや腫れなどが起こり、それが口内炎となるケースもあります。また気づかないうちに欠けた歯やかぶせ物、入れ歯の器具が頬の内側を傷つけていることも。全身性由来だと病気ではなくてもストレス、睡眠、栄養不足でも口内炎が発生するとされています。さらにヘルペスや接触・飛沫感染によるウイルス性のものやカンジダなどの細菌が原因となる場合もあります。そのため気になる症状があれば受診して原因を特定することが大切です。

金属アレルギーが原因になることもあるそうですね。

歯科治療では、詰め物やかぶせ物、部分入れ歯のばねやブリッジ、矯正装置などさまざまな治療で金属が使用されています。中でもアレルギーの原因として比較的多いのは保険診療で使用されているパラジウム合金です。症状としては舌の一部がひりひりとする舌炎、唇全体が腫れる口唇炎や口角がただれる口角炎など、口の周りにも症状が現れることがあります。
また、全身の一部分に皮膚炎が発生する場合もあります。手のひらや足の裏に水疱が生じる「掌跛膿疱症」や「異汗性湿疹」も歯性病巣感染が主な原因とされますが、ごくまれに金属由来の場合もあります。歯科金属アレルギーは口腔内だけでなく全身にいろいろな症状が出ることもあるので、リスクがあることも理解しておいてください。

口内炎はどのように治療を進めていくのでしょうか?

さまざまな原因が考えられるので、まず大切なのが問診です。歯の治療歴はもちろん、基礎疾患の有無や食生活、生活習慣まで聞き取ります。次に口腔内の状態だけでなく皮膚症状や薬剤による副作用はないかなど、全身の状態についてもさまざまな視点で診察します。
また発症している部位を、口腔がんなどへ進んでしまう可能性に注意しながら拡大鏡で観察。もしもその可能性があるときには、病院で精密検査を受けてもらい鑑別診断します。同時にパッチテストや血液検査などで原因となっている物質を特定し、それが歯科治療に使用されている金属であれば取り除き、代わりの素材を用いて補綴治療を行います。

受診する診療科やそのタイミングも教えてください。

口内炎には多くのタイプがありますが、それらにかかわらず1週間程度で自然に治らないのであれば一度、口腔外科を専門とするクリニックを受診してみてください。内科を受診する人もいますが、口内炎はロ腔内の疾患ですので歯科の診療領域です。
口内炎は全身疾患との関連も深いので、口の中だけでなく全身との関わりまで診ている歯科口腔外科が適しています。最近では若い人に口腔がんが多く発症しており、患者数や死亡者数が増加傾向に。口腔がんは進行すると食事や会話ができなくなったり、手術によって顔が変形したりする恐れもありますから、ロ内炎がなかなか治らないときは迷わずに受診してください。

  1. なかなか治らない口内炎は歯科口腔外科での検査が重要に
  2. 口内炎の原因には、歯科金属アレルギーもあるという

二子玉川OM歯科クリニックで受けられる診療

口腔内のトラブルには全身的な要因がさまざまに関連することから、同クリニックではその医学的背景までを考慮した「オーラルメディシン」をベースに診断と治療を行っている。診察では食事や生活習慣のヒアリングなどの問診に力を入れるほか、パッチテストや血液検査により原因の特定に努める。
金属アレルギー由来の口内炎と診断した場合には、保険診療でCAD/CAMシステムによるレジンのかぶせ物の治療も行っているが、「私のこれまでの臨床経験上、金属アレルギー由来はむしろ少ない印象。多くは物理的な刺激や生活習慣などが原因のものです」と岡村院長。今では効果が期待できる口内炎の治療薬も複数出ており、早期改善が望めるそうだ。もしも重篤な症状になる可能性があれば、精密な検査が行える提携の大学病院を紹介することも可能だという。

セルフケアの、意識を持って生活習慣の見直しを

軽く考えてしまいがちな口内炎ですが、どこを受診していいかわからず、そのままにしている人も多い疾患です。特に問題もなく治まればいいのですが、 たまにがんなど重篤な疾患に発展する可能性もあり、軽く考えずに口腔外科診療の経験を積んだ歯科医師に診てもらってください。
受診をきっかけに、ご自身の口の中をよく観察する癖を持ってもらえれば良いなと思います。

オーラルメディシンを診療の軸にして口の中から全身の健康を図る

令和2年、二子玉川駅から徒歩8分の、世田谷区玉川3丁目の中吉通り沿いに開業した「二子玉川OM歯科クリニック」。院長の岡村泰斗先生は口腔内と全身疾患の関連を重視したオーラルメディシンの治療を実践してきた。現在は気兼ねなく受診できる街の歯科医院として、虫歯や歯周病などの一般歯科治療の傍ら、口腔内のトラフルによって起こる全身症状に対しても地域の病院など他の医科と連携しながら包括的な診断・治療を行っている。

「歯や歯茎を含めた歯周組織はもちろん、口腔内に炎症やがんを起こすリスクがないか、そのトラブルによって全身に悪影響を与えることがないかまでを包括的に診断して治療を行うのがオ—ラルメティシン。口腔がんや口腔前がん病変などの緊急性を伴う疾患や、ヘルペスやカンジダ症などの感染症、口の中が乾くことで口臭の原因ともなるシェーグレン症候群、さらに閉塞性睡眠時無呼吸症候群など、診療領域は実に幅広く、必要と判断すれば内科や皮膚科、耳鼻咽喉科など他の医科と連携しながら治療を行っています」
例えば顎の痛みで無意識に食いしばりを行っていると考えられる場合には、顎のストレッチ指導やストレス解消のためのアドバイスなどを行う。他にも口腔内のトラブルには全身的な要因も関連するとの視点により、問診に時間をかけて原因見つけることから全身の健康づくりをめざす。

訪問診療には薗科だけでなくさまさまな医学的知見が必要体制を整え注力していく

現在、代診の歯科医師や歯科麻酔専門の歯科医師も診療に携わっている同院。訪問診療へのさらなる注力を考えており、歯科衛生士や歯科助手などの体制を整えた後には、その活動範囲を広げていく予定だ。

「訪問先の高齢な患者さんは歯や口だけでなく、いろんな基礎疾患を持つ方が多いですから、オーラルメディシンを軸として他の医科と連携している当院は地域ケアの枠組みの中でも十分に貢献できると思っています」今ではコンパクトなエックス線機器や歯の切削、洗浄などができるボータブル機器がそろっており、一定レベルの外来診療と同じ治療が可能となっているそうだ。歯科口腔外科では唇、頬の粘膜、歯槽、口腔蓋、舌、顎の骨、唾液腺などを領域とする。

その中でも長く口腔粘膜の分野を専門に診療してきた岡村院長は、口の中に起こるあらゆるトラブルに対応する。「口内炎の中にもがん化の可能性を持つものがあり、それを早期に見つけるよう努めています。また自然に治癒する口内炎でも、そこにはさまざまな原因があります。受診がご自身の健康を見直す機会にもなりますので、軽く考えずに検査を受けてほしいですね」同院は、これからも全身状態に配慮しつつ、患者の口腔内の健康に寄与していく。

  1. 個室の診察室で、院伝やスタッフに相談しやすい雰囲気だ
  2. 口腔外バキュームを設置している
  3. 先進のエックス線撮影器機を完備。検査から丁寧に治療を行う
  4. 患者と対話をしながら、治療を進めていく

頼れるスタッフたち

頼れるスタッフたち

電話などの問い合わせ対応を含め、診療する上で院内の空気感をつくるスタッフの存在はとても大きいと語る院長。治療時は互いに背筋を伸ばして真剣に患者と向き合うが、それ以外の時間では気軽に相談し合える関係性を大切にする。スタッフに高いモチペーションで生き生きと慟いてもらえれば、良い院内環境をつくることができると考えているからだそうだ。
現在は開業時から同院を支える歯科衛生士や、院長の専門分野である口腔粘膜疾患に興味を持ったことから東京歯科大学短期大学に通いながら勤務するスタッフが在籍。「さらに進化させた体制を予定しているので、そのための人材も必要です」と採用にも力を注ぐ。
雑談にも気さくに応じてくださった岡村先生。診療では治療する部位の話だけでなく、日頃から気になっていることも相談しやすい雰囲気をつくるように心がけているそうです。
口腔内から全身にわたって多くの医学的知見を持つ先生なので、「最近いびきがうるさいと言われる」、「唇にできものがある」などの悩みがあれば、気軽に質問できると感じました。

デンタル マガジン VOL.174

タブレット型端末で体感デモ

今回リモートによるソニッケア一体感デモ「Webinar (Web Seminar)」にご参加いただいたのは二子玉川OM歯科クリニックの岡村泰斗院長。「新型コロナウイルスの影響もあり、この形での実施をお願いしました」と申し込みの経緯を教えてくださいました。事前に送られてきた実習器材やタブレット型端末をセッティングし、体感デモのスタートです。

タブレット型端末で体感デモ

音波水流の動画に驚き

まずは電動歯ブラシの分類に関する解説から始まりました。「ソニッケアーのこと以外にも、電池式と充電式の違いなど、電動歯ブラシそのものについても聞きたいことがたくさんありました」と話す岡村院長は疑問点があると、その都度、質問をされていました。

次に3種類の本体を手にしながら操作方法を確認。8種類の替ブラシの違いについても熱心に耳を傾ける岡村院長。音波水流が毛先から2mm離れた軽いバイオフィルムを剥がす動画には、「すごい!説得力あるね」と感想を述べられました。また、手のひらを使って舌ブラシの感触を体感されると再び驚きの声が。「優しく叩くブラシの動きに驚きました。舌を傷つけないで汚れを叩いて浮かせる感覚が実感できてよかったです」。

これからの時代に

岡村院長はこれまでweb会議アプリなどを利用した経験はあまりなかったそうです。それでも「まったく支障はなかったです」とおっしゃいます。Webinarなら、当日、医院様に来られなかったスタッフもリアルタイムで遠隔から参加でき、プロジェクターを利用した大人数での実施も可能です。

「時間と場所の制約が減るという意味からも、これからの時代はこうしたリモート形式が普及していくのかなと感じました。今日は知りたかったことをすべて教えていただき、また、ソニッケアーは細かな動きが苦手な高齢者にも使いやすいなど、役立つ情報もたくさんいただきました。今後、患者さんへのアプローチもしやすくなると思います」と感想をお話しくださいました。

二子玉川OM歯科クリニック
束京都世田谷区玉川3-36-13
エクセランビル1 F全身的背景を考感しながら内科的アプローチを含めて包括的診断、治療を行うオーラルメディシンを中心とした医療を提供。
ファミリードクターとして、子どもから高齢者までライフステージにあわせた健康維持・増進のサポートを行っています。